水まわりのリフォームパックのメリットとデメリットとは?

電卓

家に長く住んでいると、徐々に老朽化してきて使い勝手に不満が出てくる場合があります。特に劣化しやすい水まわりについては、通常は20年から30年経過すればリフォームの時期とされています。

水まわりの汚れが目立つようになったので、リフォームを考えたいと思っても、どのくらいの費用が必要なのか不安かもしれませんね。

最近では定額で水まわりの改修が行えるリフォームパックを利用される方が増えています。

あらかじめリフォームの費用が決まっているので安心ですが、注意すべき点もあります。今回は水まわりのリフォームパックについて、メリットとデメリットをご説明します。

水まわりのリフォームパックとは?

リビングなどの居室よりも水まわりのリフォームは費用がかかりがちです。そうした費用面での問題を解消するために、最近ではリフォームパックを用意している業者が増えています。

リフォームパックは、キッチンやトイレ、浴室、洗面所など、複数のリフォームを定額の費用で行うことができるというもので、あらかじめどんなプランでどんな金額なのかが決まっており、想定以上に費用が増えてしまう心配をしなくて済みます。

リフォームパックは多くのリフォーム会社が販売していますが、その一例を次にあげます。いずれも工事費込み・税別です。

・キッチン、浴室、トイレ、洗面台、内装のリフォーム 175万円~
・浴室、トイレ、洗面台、内装のリフォーム 100万円~
・キッチン、浴室、トイレ、洗面台のリフォーム 125万円~

水まわりのリフォームパックのメリット

それぞれの水まわりを個々にリフォームする場合と比較して、安価な価格設定がなされていますので、上手に利用すれば意外と費用を節約できますね。リフォームパックのプランが安価なのには理由があります。

使用している資材の価格が安い

リフォームパックで使用する資材や備品は、リフォーム会社であらかじめ指定されています。こうすることで同じ用品を大量に仕入れることになるので、安価にリフォームを行うことができるようになります。

安い人件費

リフォームの工事は実際には下請けの業者が行います。個別のリフォームを個別に下請け業者に依頼するより、複数個所のリフォーム工事を同時に下請け業者に依頼することで人件費を抑えることができます。

リフォームの内容が固定

リフォーム工事の内容や仕上がり具合があらかじめ決められているため、リフォーム会社の担当者と依頼主とが何回も打ち合わせを行う必要がないため、費用が少なくて済みます。

水まわりのリフォームパックのデメリット

あらかじめ決められたプランで実施することにより費用を抑えることができるリフォームパックですが、注意しておきたい点もあります。

希望の設備を選べない

備品や内装など設備はあらかじめリフォーム会社が用意したものに限定されており、依頼主が選ぶことはできません。

工事内容が決められている

工事の内容はリフォームに直接関係するものだけに限定されています。工事中に既存の箇所の補修が必要だと分かった場合、別途費用がかかります。想定外の工事が必要となった場合の対応を確認しておきましょう。

十分な保証があるとは限らない

オーダーメイドのリフォームと同様に10年保証などがついている場合ももちろんありますが、工事が済んだ後に不具合が見つかった場合、アフターフォローがしっかり行われないことがあります。保証内容について確認してから利用するようにしましょう。

まとめ

リフォームパックは費用を抑えられる点が魅力です。ご自分の希望にピッタリのプランがあればお得になりますね。

安さにはそれなりの理由がありますから、リフォームパックの利用に際しては、ご自分の希望とプランの内容を十分吟味し、納得したうえで利用するようにしましょう。